14/07/2026
気になっているネクタイ。
とりわけ珍しいものでもなければ、稀少なものでもない、高価にも過ぎないネクタイなのですが──。
ネクタイの流行は顕著なもので、アメリカン・トラディショナルが主流だった頃にはレップ織りのレジメンタル・ストライプが増加して、イタカジブームにはラテン系の色調が増え、ブリティッシュテーラーやイタリアンクラシコと云ったら、繊細なプリントやジャカード織りの模様が厚くなる。
そしてクールビズがそれらを一斉に駆逐した、という流れで現在へ。ネクタイは売れなくなりました。
そんな中で、ネクタイの在庫を調べていると、倉庫の棚から一本のデッドストック品を発見。
90年代の終わり頃から2000年初頭にかけて、イタリアンクラシコが席巻していた当時の品物。ゼニアで仕入れた製品輸入品。大剣の幅は少し広く、サックスブルーがベースのジャカード織りによるジオメトリック柄。見方によっては古臭いのですが、ネクタイの単体で見ると、奇妙に魅力的に映るのは、やはり今どきのスリムフィット×無彩色に慣れてしまったせいかも知れません。
当時価格の1万3千円はともかく、この異状な猛暑にあって、ネクタイを使うかどうか。まさか半袖のワイシャツにゼニアというワケにもゆかず、かといってスーツを着て外を歩くことを思うと、それだけで気が遠くなります。(笑)
それでも洋服には、着る歓びと、所有する満足があります。買おうかなあ。